ついに母親にこの日記の存在がバレた伊藤です。これまではなんとか耐えてましたが、あまり下手なことは言えなくなりました。
そんなことはどうでもよくて、いよいよ大会ですよ。去年シェイクダウンから大会まであっという間だったなぁと思ってましたが、今年は去年よりもあっという間でした。つい最近雨の中シェイクダウンしていたように思います。
この1年間伊藤は何を燃料にしてやってきたかというと、忘れもしない昨年大会の9/12オートクロスでのスピン、あの悔しさを燃やしてここまで来ました。チーム的には9/14のエンデュランスリタイヤの無念を晴らそうとしてこれまで頑張って来ましたが、個人的にはオートクロススピンの方が悔しさでは上を行っていました。
夕方に差し掛かろうかという空の下、多くの観客、チームに見られながら、その中でチームのみんながいるのに気づき、エンジンを吹かし、グリーンフラッグが振り上げられ、ホイールスピンさせてオートクロスの2周目がスタートしました。シケインまではかなり乗れていてこれはイケるっそう思ったスプーンでリヤがスライド、そのままスピンしました。それまで試走会では1度もスピンしたことがなかったので、何が起きたのかわかりませんでした。せめて来年のためにデータを残そうと残りコーナーを全力で攻めたものの走り終わってメンバーにドンマイと言われた時、あぁ終わったと、自分はやってしまったと理解しました。とにかくせめて最終日の枠であってくれと祈るだけで、それ以外に何も考えられませんでした。幸いバンカーで出したタイムのおかげで最終日の枠ではありましたが、オートクロスが終わった後は車両整備もせず隅っこのベンチで放心してました。あの時寄り添ってくれた黒澤くんありがとう。だいぶ気まずかったと思います。しばらくしょげてましたが、動的に出られないチームもあるんだと、その悔しさに比べたらと思い、なんとか戻ることができました。
大会後、真面目に何度かスタート前の光景が夢に出て来ました。それぐらいショックだったんだと思います。それから何回もオートクロス2周目のオンボードを見ました。画面に穴が開くぐらい見ました。その度にあのスプーンでのスピンの直前で10秒スキップしてました。何度もタラレバを考えました。その度に悔しさを思い出しました。
でもこの悔しさのおかげでこの1年乗り切れたのかなと思います。来年こそはファイナル6に行ってやるんだと、そういう気持ちで製作期もシェイクダウンも夏の試走会も乗り越えて来ました。
ここまで本当にチームのみんなに助けられてきました。本当に恵まれてるなと思います。いろいろワガママ言ってきたし迷惑かけたけど、それでも一緒頑張ってくれました。
おかげで今年は過去最高のマシンができたと心から言えます。これまでの試走会でも、今年の千葉は速いなぁと思わせることができていると思ってます。今年はどこも速くて大変だと思ってますが、ファイナル6は十分狙える位置にいます。ですが伊藤はさらに上もいけるんじゃ無いかな〜と思ってます。このままの予定ではオートクロスは午後の枠担当になるので、路面ができてきた中で最高のタイムを出せるよう命かける勢いで全力を尽くします。
それでは、大会で会いましょう。