堀田です。大会前最後の日記となりました。簡単にこれまでのあらすじをまとめたいと思います。
2020年10月、コロナで対面授業も無く興味のあった哲学・心理学系の教養科目や工学部ならではの授業では先生の面白い雑談を抜いた濃縮還元みたいな旨味の無いオンライン授業を受け失意の前期を過ごしブックオフ巡りにも飽きてきた頃にサークル活動が解禁され、新歓が始まりました。当時はよく物作り系ユーチューバーを見ており溶接をしてみたいと思っていました。また元々車に興味を持っていたのですが、このサークルを見つけて両方出来ると考え見学に行き、その場で入部しました。活動制限のある中で軽音部にも入り程々の頻度で活動に来ていました。2020年は大会が無くフレームも出来ていた事もあり、エアロ製作や新入生製作、治具製作をよくやっていたと思います。バイトも沢山入り免許も3つ取ったので活動に来る頻度は週1.2程でしたが、手を動かし個人では出来ないレベルのものづくりを楽しむ事が出来て楽しかったです。2021年大会は静的審査のみだった為10月に動的審査の代替となる公式記録会が開かれたのですが、F1やGTとは違い学校毎に全く違った形をしていたのが特に印象深く魅力的に映りました。自分で考えた物を形に出来るよう色々な学校の車を見て話を聞いたり設計の理由を聞く時間が楽しかったです。
公式記録会の後、2021年10月末にいきなりリーダーになりました。1.2年上の先輩は1人ずつおり、誰かがリーダーになる物とばかり思っていたらいきなり2年生にお鉢が回ってきて困惑した事を覚えています。先輩から声を掛けられた時、経験からリーダーに向いていない事は分かりきってはいましたが他にも声をかけた人達が断り続けていた事を知り、苛立ってテンションでリーダーになる事を決めました。出来ないからやらないのでは一生出来るようにもならないし、断っていたと言う事は自分より適性の無い人がリーダーを務める事も勿論織り込み済みだと認識して。そこからは未経験の事続きでした。リーダー業以前にフォーミュラのフの字も分かっていなかった為、この年はリーダーとして動いた記憶があまりありません。前リーダーに頼り切りでした。フレームの作り方、工程の組み方、スポンサー対応、工作機械の使い方、全て分かりませんでした。特にメール対応と報連相。活動制限が強く時間制限もあった為メンバーとの交流も少なかったのでボウリングに誘ったりご飯会を開いたり試行錯誤していたのも良い思い出です。下手でしたね。先輩達が過去に立てていた製作の目標を参考に大日程を立てて2022年4月シェイクダウンの目標を立てた結果、フレームすら出来ておらず焦りを通り越して恐怖を覚えました。そこからは間に合わせる為に必死でした。元々はルールを遵守するタイプの人間でしたが、活動時間を守っていては間に合わない事を悟り全部破りました。人間的な殻を破れたとも言えます。結局シェクダウンは3ヶ月遅れの7/23になり、嬉しさや達成感はありませんでした。大会では史上最高の順位を取ることが出来ましたが、いまいち実感はありません。
2023年は前年度の一番の問題であった製作遅延を解決する為に、やりたい事、やるべき事の選定に重点を置きリーダー2年目として活動を始めました。ここからはリーダーとしての仕事も少しはこなせるようになりましたが、人員の少なさから製作は遅々として進まず苦労したのを覚えています。当時の写真を見返しても大体夜中でした。正直記憶もあいまいです。しかし新入生が多く入ったり大型スポンサーも付いたり嬉しい出来事がいくつか起こるようにもなりました。そこから夏になり、8月中に2回エンジンが壊れました。ここは間違いなく人生で1番きつい一ヶ月でした。他のパーツもいっぱい壊れました。大会では騒音が通らず一度千葉に帰って対策したのもありましたね。大会期間中が1番休めて楽でした。なぜ完走出来たのか今でも不思議です。
2024年は人も増え、リーダーでは無くなった事からようやく自分がやりたかったものづくりに注力出来ると思ったら製作期に人がいっぱい辞めました。肉体的に1番きつかったのは2023年8月でしたが、精神的に1番きつかったのはここです。人体は肉体と精神の両方で成り立っている事を実感出来ます。リーダーも辞めたので結局半分くらいリーダーしてましたね。しかし初めて試みた新入生教育の結果も実ったのか現3年生が多く残ってくれたのも希望です。人が増え、自分が出来ない事を得意とする人がいる事。チームに幅が出来て広がっていく様、後輩達が日々活動に来て出来ることが増えていく様を見るのが嬉しかったです。頭を動かす余裕は辛うじて出来たので、教育活動に興味が向きメンバーとの関わり方、各個人の興味を知る事、このサークルの活動意義などを考える事が多くなりました。楽しみが増え、日ごとにチームの状況が良くなっている事を肌感で感じ取りながら迎えた大会ではエンデュランスで車両が止まり、23位という結果になりました。しかし自分の中ではこれが1番適正な結果だと考えています。毎年大会後は1週間ほど放心状態でいましたが、この年は大会後も元気に活動していました。
2025年プロジェクトは後輩に頼り切りの年でした。就職活動や研究室で活動の時間が取りづらい中、リーダー・テクニカルディレクターを中心に皆とてつもない頑張りでチームを動かしていていてとても有り難かったです。自分が2.3年生の時にあれだけの事は出来ていませんでした。フォーミュラへの興味を強く持った後輩が居て自分の知り得ぬ所で確実に車を良くしていった後輩、自分が上手く設計出来なかったパーツを完成度高い物に仕上げていた後輩、責任感を持って苦手意識を持っていても果敢にチャレンジしている後輩。嬉しいです。自分がこのチームで出来た事は人数が少なく無くなる寸前だったチームを存続させられた事で後は失敗続きでしたが、その失敗も少しは報われたのかとも思えます。
大会まであと1週間となりました。全てを出し切ります。